F1 1977年 第5戦 スペインGP

このGPでも新車が登場した。しかし外観は76年型に酷似、奇妙なデビューだった。 ピーターソン車は、ダクトやガーニーフラップなど前のアメリカGPウェストとほぼ同じ、しかしミラーがシルバーの砲弾型のものに変更されているのとNASAダクト前方にある黒いかげが気になる。 デパイユはアッと驚くニューシャシー。外観などカウルは旧タイプだが中身は全くの新車。トレッドもホイールベースもちぢめられ、車重も約35kg軽量化された。タミヤの77年型がこれにあたる。




注目のデパイユ車、P34/7。一見76年式と同じだがフロントスタビライザーがカウル上面に姿をあらわした。76年式でも使用されたフロントブレーキ冷却用ダクトも採用。リヤシートカウル後部分は全くの別物、ロールバーやオイルタンクも77年タイプに近い形である、リヤウイング翼端板、テールライト部分も77年型を踏襲する。ウィング支持板につけられたラジエーターは右側だけのようだ。


ウィングに貼られたelfは通常と逆の右側である。


フロントタイヤ後端とNASAダクトの間に黒い開口部のような物が見える。

ミラーは黒のビタローニタイプから銀の砲弾型に変更されている。


先頭を走行しているのがピーターソンのNo3。残念ながら画像が潰れてしまいラジエーター有無が分かりにくい。

ピーターソン車はおおむねアメリカGPウェストと同じであるが、細かい部分が変更。フロントノーズ先端GOODYEARのロゴの周りにあった白ラインはなくなっている。


よく見るとのぞき穴はアメリカGPウェストと形状が異なる。


No3を上面から。リアウィングelfは通常の左側だ。