F1 1977年 第10戦 イギリスGP

タイレルのホームグランプリであるイギリスGPではピーターソンもワイドトレッドに。デパイユも車両を大幅に変更したが、良い結果は残せず。




カウルを外したピーターソン車、素材の色や配線の感じがよくわかる。フロントは前戦のデパイユと同様に近い幅のワイドトレッドになった。


同じ画像を少しひいた図。なお決勝ではフロントカウル先端のGOODYEARロゴはホワイトライン入りになる。


ところが逆側は通常版に近い位置である。


ウィングのGOODYEARロゴから、ピーターソン車か。アップライトにアダプターを付けてジオメトリーを変更したりと苦労している。


ロールバー付近のアップ。決勝ではカバーされるが形状等参考になる。


このGPではデパイユ車はフロントサスペンションユニット全体を前戦よりさらに前方に75mm移動させた。


デパイユ車のトレッドはフランスGPからさらにフロント25mm、リアは50mm広げられた。さらにアッパーカウルが整備性向上のため分割式(サイドポンツーンに注目)になった。


アッパーカウルはヘッドレストが一体型になり、のぞき穴からスクリーンタイプに変更されている。


リアウィングからピーターソン車か、コクピット裏側の貴重な画像。(KK)

決勝のピーターソン車、リアウィングに注目。こちら側の翼端板GOODYEARロゴは上辺ギリギリに貼られている。 なおコニのロゴは今回ついていない。


フロントにはボディ側からエアダクトが2つのびている。今までは塞がれていた部分だ。また、のぞき穴は前戦と同じセパレートタイプ。


どちらのエンジンか不明だが、ホイールベース延長の為後退したラジエーター。また長くなったラジアスアームはDFVエンジンと干渉する部分が細くなっているのが分かるだろうか。


デパイユ車は重量配分が良かったのかフロントオイルクーラーがそのまま使用された。これは決勝に近い仕様だが予選とロゴ位置が全く違う、同じGPなのにである。


フロント部を別の角度から。フロントカウルが新造され上部が長くなっているのが分かるだろうか、フロントサスペンションユニットを移動させた為である。


決勝のデパイユ車、走りでもかなり苦労している様子が分かる。


デパイユ車はelfロゴ左右に2つ、ピーターソン車はセンターに1つ。シーズン通しての仕様のようである。


イギリスGPにも旧型カウル車を持ち込んでいる。(KK)